micro:bit(マイクロビット) とは

イギリスのBBC(英国放送協会)が主体となって作った教育向けマイコンボードです。 日本では、プログラミング必修化をきっかけに学校での導入が進んでいます。


micro:bit の特徴


LEDやボタン、センサーを搭載しています

25個のLEDと2個のボタンスイッチのほか、スピーカーとマイク、明るさセンサー、揺れや傾きを検知する加速度センサーなど多数のセンサーを搭載しています。 無線通信機能(BLE)も搭載しているので、micro:bit同士の無線通信も簡単に行うことができます。

ロゴマークが描かれているほうがオモテです。


LED 真ん中に並んでいる小さい部品はLEDです。赤色に光ります。
このLEDは光センサーとしても使うことができます。
ボタン LEDの両脇にはボタンスイッチが二つあります。
左がボタンA、右がボタンBです。
タッチセンサー  ロゴマークは、タッチセンサーとして使うことができます。
端子 下側の金色の部分は細く分かれています。これらは「端子(たんし)」と呼ばれています。
micro:bitについていないセンサーやモーターなどを追加したい場合に使います。
「0」「1」「2」と書かれた大きな5つの端子にタッチセンサーとして使うことができます。



プロセッサー
(温度センサー)
micro:bitの頭脳にあたる部分です。micro:bitに書き込まれたプログラムを実行しているパーツです。 温度センサーの機能もあります。
無線アンテナ 無線通信機能(BLE)をそなえています。
micro:bit同士で通信する際に利用しています。
マイク micro:bit 近くの音を拾って、音量を調べることができます。
スピーカー 音を出すことができます。
地磁気センサー 方角を調べることができるセンサーです。
磁力の大きさも調べることができます。
加速度センサー micro:bit の傾きや揺れを調べることができるセンサーです。
USB用コネクター パソコンと接続するときに利用します。
リセットボタン 実行しているプログラムを中止して、最初から動かしたい場合に利用するボタンです。
タブレットとペアリングするときにも使います。
電池ボックス用コネクター  乾電池の電池ボックスをつなぐことができます。


 micro:bitには、大きく分けて2つのバージョンがあります。端子の形が違います。

v1系(古い) v2系(新しい)


ロゴマークのタッチセンサー、スピーカー、マイクは、v2系で新しく搭載された機能です。

パソコンやタブレット、さまざまな環境でプログラミングできます

パソコン
  • Winows
  • Mac
  • Chromebook
タブレット
  • iPad
  • Android ※機種によって、micro:bitと接続できない場合があります


詳しくは、次のページ「開発環境」を確認してください。


ブロックタイプからテキスト言語まで、段階的にプログラミングを学べます

ブロックを組み合わせてプログラムを作る「ブロックタイプ」から、Javascript や Python といった「テキスト言語」に対応しています。そのため、小・中学校はブロックを使い、高校ではテキスト言語を使うなど、学年に応じて適切な手段でプログラミングすることができます。
開発言語に関する詳細は、micro:bit 公式サイトをご確認ください。

ブロックタイプ Python


センサーやアクチュエーターを追加して、さまざまな作品を作ることができます

micro:bit の端子にはサーボモーターやセンサーを新たに追加することができます。端子を活用すれば、楽器やロボットなど作れる作品の幅がグッと広がります。作例集はこちら(スイッチエデュケーション)でご紹介しています。

二度寝防止システム ルーレットゲーム
動くねこみみ 6足歩行ロボットフォロ


基本的なプログラミングのしかたから、センサーやサーボモーターを追加した作品の作り方までをていねいに解説している書籍も執筆しています。書籍の紹介ページはこちら(スイッチエデュケーション)

micro:bitではじめるプログラミング第3版―親子で学べるプログラミングとエレクトロニクス
(出版社:オライリー・ジャパン)